30日冬季休暇一日目。

今日は、長い休暇の初日です。
いつもの癖で作業服を着ている私です。

道具整理も終わってしまったので、忙しくて中途半端になっていた鉋の調整を再開しました。

手順的には
1.刃を軽く入れ、当たりの強い部分を様子を見ながら削る。
2.刃が均等に入るようになったら、台直しをする。
3.刃を砥いで完了
と言う流れになります。

1の刃の当たり部を確認するには、鉛筆の粉を刃に塗って刃を入れると当たった部分は黒くなるので、そこを削っていきます。

黒くなった所を削りますが、紙一枚の世界で変わるので本当に少しずつ取ります。
余り取ると緩くなって節に当たっただけで刃が飛び出すような鉋になってしまうので、要注意です。
2の刃入れは、余り硬くなく均等に入り刃が刃口より僅かに出る位に出せるまで調整をしてください。無理に入れると台が割れたりします。
最初はちょっときつい位で調度良いです。入れたり出したしている内に緩くなってきますから。(変な妄想はしないでね)
台直しは、新台の時はねじれを直し、大雑把に取っておきます。
それから刃を入れて使用時より僅かに刃を引っ込めて定規で見ます。
完成はこんな感じです。
刃口と台尻の部分が茶色くなってますが、ここだけが当たるように台直し鉋で削ってください。大きい方が新しい鉋です。

3.刃の調整ですが、鉋の刃は裏座と本刃があり、裏座が本場に密着してないと逆目が止まりません。
刃裏同士で合わせて密着してないといけない事と裏座の耳がしっかり両側が本刃の裏にくっ付く事です。
力を入れないで密着するように裏押しして裏を合わせます。
刃先の密着を見るには、刃裏の隙間から光源を除いて光が見えないならOKです。太陽が一番見易いです。
あとは研ぐだけですよ。

新旧の鉋です。刃の大きさを比べて下さい。
今まで使っていた鉋は、小物の仕上げなどに使う鉋に昇格しました。

私の説明より曼荼羅屋という鉋屋さんの説明の方がわかり易いです。
http://www2.odn.ne.jp/mandaraya

最後に、ケンゾーさま。
至らぬ点多いと思います。
もし、気付かれた点あれば、ご指摘お願いします。
大切に使わせて頂きます。

試し削りをしましたが、私には勿体無い位の切れ味でした。
年明け早々にも長押の仕上げ削りが有るので、使わせて頂きます。