鑿の柄の直し

先日折れた柄を間に合わせで直しましたが、口金の大きさが合ってない事が気になり、昨日買ってきたので、仕事を終えてから直しました。
画像が多くなりますが、文で説明するよりは分り易いかもしれません。

鑿の柄は新品の時は桂ははめただけ、鑿が刺さる穴は丸く開いているだけですので、加工が必要になります。
鑿が刺さる穴は四角く小さめに鑿で取るか、刺さる大きさより小さいドリルで掘ります。
柄から桂を外し、内側をテーパーになるよう棒やすりで削ります。
左が加工前、右が加工後です。

加工しておかないと使っているうちに桂が下がらなくなり、桂を叩いてしまうか桂がはずれ柄が縦に割れたりします。

桂を外した状態では、柄が太いので柄の方も削って細くし数分水につけ置いてから木殺しをしておきます。
左が加工前、右が加工後です

ここまで出来たら仮に桂を嵌めてみて具合を見ます。
柄が桂から3mm出る位がちょうど良いです。

新品の取付具合と加工後の取付具合を比べてください、柄と桂に隙間がある事が分ると思います。
左が新品、右が加工後です。


ちょうど良い下がりになったら、玄翁で柄をほぐすように叩き潰せば完成です。